2013年08月27日
追悼演奏
先日、昨年に続き今年も、ちちぶ国際音楽祭の
「協奏曲体験」に参加してきました。
でも、今回の参加は複雑な心境でした。。。
昨年、この音楽祭で3日間を共にしたwさんが、
3月に天に召されてしまいました。。。
私と同年代で、フランスものが好きで、
ピアノ教室をされていて・・・と、
共通点がたくさんあり、話しに花が咲きました♪
でも、演奏は私とは大違いで、
誠実で温かいお人柄がにじみ出ていました。
今回は、追悼の意をこめて、
昨年wさんが演奏した、
モーツアルトのコンチェルト20番の2楽章を
演奏させていただきました。
私はどの作曲家でも、2楽章が苦手で。。。

(かと言って、1・3楽章が上手く弾けるわけではないんですが。。。(汗))
2楽章特有の、ゆったりしっとり進む感が、
私が弾くと、やけに間延びした、
倦怠感と停滞感漂う演奏になってしまいます。。。
でも、モーツアルトの2楽章は、
どの曲も大大大好きなんです♪
甘くて、切なくて、
諦めの境地を表しているかのようにも聴こえる、
奥が深い2楽章。
作曲技法は、フランスものと比べたら
いたってシンプルですが、
シンプルゆえにどう表現するかで大変悩みました。
練習を開始した当初は、
昨年wさんはどうやって弾いてたかな?とか、
wさんだったらこう弾くだろうな、とか
wさんの演奏に近づく努力をしていました。
でも、wさんのマネどころか、足元にも及ばず。。。
結局、本番は、いつものおっちょこちょいを兼ね備えた
私らしい20番2楽章になってしまいました。
この状態を、きっとwさんは、天国から
笑って見ていたと思います。
天国からダメ出ししたかっただろうな。。。(笑)
wさんの誠実で温かい音色が、
これからの私の目標です。
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