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Posted by つくばちゃんねるブログ  at 

2012年10月12日

技術と表現

前回の続き♪
初参加の発表会について。


肝心の、自分自身の演奏はどうだったかというと、
可もなく不可もなくといったところです。。。

もう大満足!という境地でもないし、
かといって、あらやっちゃった・・・びっくりという
大ポカもなく。。。。

つつがなく終わったって感じです。

今までなら、無事に終わればそれでよし!としていたのですが、
今回は日が経つにつれ、モヤモヤ感が大きくなり。。。

出演者60人近くの皆さんと比べて、

何かが私には足りません。。。
何なんだろう???


と、考え続けたところ。。。





やはり、
深みであることが判明いたしました。。。





この上行系の音階は、はやる気持ちを表現していて、
調が変わるところは、雲行きがあやしいくなる様子を表し、
長調に戻ってホッとして・・・等など、
部分部分でのイメージはあるのですが、



一貫しての、
ストーリー性が全くありませんでした。。。

きちんとお話を作っていませんでした。。。



私が弾いたのは、モーツアルトソナタ。

ドビュッシーの「喜びの島」や、ラヴェルの「水の戯れ」のように、
ビシッと決まるタイトルがついていると
イメージがしやすいのですが、
ソナタとは「形式」のことで、無題というか、いいようにとれば、
いかようにも自分で話を作ることができる、
フリーダムな曲で。。。


私とは違う番号のモーツアルトソナタを演奏した方は、
「若い女の子の日常でお話を作ってあるの♪」と言っていました。

プロコフィエフの「つかの間の幻影」を弾いた方は、
ロシアの昔話でイメージを作っていました。


皆さん、曲に対するイメージ作りを、入念にされていました。。。



私が今年の春に、別の師匠に言われた言葉

「フジノさんの音は、キレイなんだけど、中身がありません」

学生時代の師匠に言われた言葉

「私はこうです!私はココが好きです!っていう自己主張がもう少し欲しいよね」


この2つの言葉が、今頃になって身にしみてきました。。。


ちなみに、春先に言われた師匠は、私の今後の課題に、
シューマンソナタ、ベートーヴェンソナタ、
グリーグソナタ・・・と
ソナタばかりを候補に挙げていました。


だからかぁ。。。納得です。。。



私はここ数年、この「深みのある演奏」について
考えてきました。
自分の演奏が、深みが足りないことはわかっていたのですが、

「深み=深みのある音」だと思い込み、

腕の重みをが指先に乗ってないから深い音が出ない、とか、
そもそも指先がしっかり止まってないから重さがのらない、とか、
打鍵のスピードが遅いからピアノが鳴らないとか、

技術面のできていないことばかりに気を取られていました。


技術面ももちろん大事ですが、
技術は表現を補う道具にすぎず、

一番大事なのは、やはり

「何を伝えたいか」ということだと
気がつきました。。。

気がついてはいたんですが、腑には落ちていませんでした。



初参加の発表会、
大事なことが腑に落ちただけでも
大大大収穫でした☆☆☆














  


Posted by Y子  at 00:05Comments(4)ピアノのこと・音楽のこと